はじめに
ミドルリスク・ミドルリターンの投資を考えた時に、不動産や金(ゴールド)を取り入れた投資が一般的だと思いますが、100%株式であっても、ポートフォリオを組むことは可能だと思います。
前回のローリスク・ローリターンより少しリスクを取りつつ、リターンも狙っていこうというポートフォリオを株式100%で考えてみたいと思います。
そして、この記事の想定読者さんは私のような、年収400万円ほどで子供が2人いる家庭のサラリーマンということで想定していきます。
ですので、月間の投資額でいえば1〜3万円程度、ボーナス時はその大半を投資に振り向けるということにしますが、年間の投資額でいえば50万円〜100万円程度の追加投資ができることを想定していきます。
Contents
ミドルリスクな投資とはどんなものか?
資産の50%を安定的な株式または投資信託を購入することと、
あとの50%は成長(株価上昇)を見込んだ株式を購入するという考え方で組み立ていきたいと思います。
ローリスクの記事では米国株投資について触れましたが、私は2021年3月現在では『リスクをとって日本株に投資していこう』という考えはありません。
日本株はミドルリスク・ローリターンでしかないと考えていますで、今回も米国株式か世界株式を組み込んでいきます。
なぜ日本株は組み入れないのでしょうか?
私の主観的な意見では『日本は衰退社会』だから投資先としては消極的な考えています。
具体的には『少子高齢化』『社会保険料負担増』『政治の低迷』『投資マネーの流入減少』『労働力の減少』挙げたらキリがありませんが、日本の成長力にはあまり期待していません。
では、どの様に投資を行っていくのか?次の章から解説を始めます。
どんなトレードスタイルで投資をするか?
ローリスク戦略でも使いましたが、今回もNISA口座を活用していきます。
基本的には積み立てNISAの口座を使って長期の資産形成をしながら、他の個別銘柄でリスクを取りつつ、リターンを狙って行こうという戦略です。
なぜ、NISA口座を使うかというと一番は『節税のため』です。以下の画像をご覧ください。
毎月33,000円を年利7%で20年間運用すると、積み立て額は792万円で利益が855万円トータルの資産としては1,647万円となります。

利益の890万円にもし税金がかかるとすると890万×20%で178万円の税金を支払うことになってしまいます。
ところが積み立てNISAの口座で運用していればこの178万円は非課税となり、払わないで済みます。
だからNISA口座は絶対使った方がいいですし、リターンも増やせることになります。
運用スタイルとしては『バイ&ホールド』をしていきます。
価格が上昇しているときも、暴落がしている時も毎月同じ金額を買い続けてください。そして、できるだけ長く保有しておくのがバイ&ホールドです。
これがトレードスタイルです。
そして、私は出口戦略と言いますが、投資が終わる際にはNISA口座は全て解約して、他のトレード口座はできる限り放置しておくのがいいと考えています。
詳しくは次章でお伝えします。
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資産形成で組み入れる銘柄とは?
保有しておく銘柄としては長期で保有しておける企業でその間の成長に期待ができるものがいいと思います。
まずは、積み立てNISAの口座で全米株式型の投資信託か、全世界株式型の投資信託を選びましょう。
それから、ローリスク・ローリターン戦略では出てこなかった銘柄も個別に買っていきます。買うためにはPayPay証券を使います。
PayPay証券は1株未満の1,000円単位で買うことができるので、少額で数銘柄を保有することができます。
積み立てていく企業は『ハイテクグロース』です。
なぜなら、このグロース企業が将来のマイクロソフトやアマゾンといった世界のプラフォーム企業になる可能性を秘めているからです。
この企業たちの成績が振るわなかったとしても積み立てNISAでバランスを取っていますので、少しリスクを取りにいっても良いかと考えています。
ポイントをおさえましょう
まずは33,333円を毎月積み立てNISAの口座でインデックス型の投資信託を買って、残りの投資余力に応じてハイテクグロースを買っていきます。
『そんなにお金ないよ〜』という人はスマホや保険を見直して、できる限り捻出してください。NISAは必須の投資ツールですし、無駄を省いて投資を行うというのは『サラリーマンの重要な投資行動の一つ』です。
具体的な銘柄を見ていきましょう
続いて、具体的な銘柄を見ていきましょう。
NISA口座で積み立てるインデックス型の投資信託は次のものを選ぶと良いと思います。
NISAで買う投資信託
- eMAXISスリム全世界株式
- eMAXISスリム米国株式
- 楽天全世界株式インデックスファンド
(別名楽天バンガードファンド全世界株式) - 楽天全米株式インデックスファンド
(別名楽天バンガードファンド全米株式)
積み立てNISAの口座内で選んだら間違えることは少ないと思いますが、似ている名称の投資信託などが多いので気をつけてください。
個別株で買う銘柄についてはローリスク戦略のものよりリスクとリターンが大きくなるような銘柄を選んでいきますが、成長が期待できる10銘柄をチョイスしています。
PayPay証券で買う個別企業
- ズーム
- オクタ ☆
- クラウドストライク ☆
- セールスフォースドットコム ☆
- スクエア
- シェブロン
- ジョンソンエンドジョンソン
- エヌビディア ☆
- マイクロンテクノロジー ☆
- アドバンスドマイクロデバイシズ ☆
上記の銘柄の中には全く知らない会社も含まれていると思いますが、これらの企業は私も投資している企業で、比較的上流で仕事をしている会社というふうに私はみています。
どうゆうことか?というと(☆)のマークをしている会社では単独の業種に関わらず、あらゆる業種で活用されている企業となっています。
オクタ・・web上のアカウント管理サービスを展開している会社です。
ということはネットショップからSNSから情報ツールまで、多様な業種に取り入れられているビジネスモデルということです。
他のクラウドストライクやセールスフォースドットコムも同じように多種多様な業種に採用されているwebツールだから『上流』で仕事をしている会社だと思っています。『下流』の仕事というのは日本企業でいえば楽天市場内の各ショップやメルカリなどが該当するでしょう。
他にもこんな概要の企業を入れました。




















ということで、個別に買う企業のは上記のような構成にしてみました。
ローリスクローリターン戦略の際に登場したGAFAMなどは買わないのか?と思った方は鋭い思考をお持ちです。
GAFAMは元々全米株式インデックスや世界株式インデックスにもたくさん含まれているので、ミドルリスク・ミドルリターンには改めて買うことはしないでおきます。
今回買う銘柄たちはGAFAMより安定感はありませんが、成長率で言えばもっと伸びる可能性があると考えていますのでご紹介しました。
もちろん今回個別に買う企業もインデックスの中に含まれていますが、リスクをとってリターンを狙いにいくために改めて購入していくというのが今回の狙いです。
トレードルールを決めよう
今回のトレードルールはローリスクローリターン戦略より機動性が必要となります。
多少売買の頻度は上がる可能性もあると思っていて、利益確定や損失を半年スパンで抱えるような展開もあると思います。
とはいえ、各業界のプラットフォーマーになりつつある企業たちなので長期に見ればとても心強い企業だと思っています。
そして、今回のトレード戦略では『情報を見ながら良いタイミングでは利益確定をしていこう』ということです。
『情報を見たって分からないよ』『何を見たら良いか分からないよ』という人はTwitterとYouTubeをご覧ください。無料で有益な情報が毎日更新されています。
例えば、クラウドストライクなんていう会社は聞いたことない方が多いと思いますが、これはNortonやウイルスバスターにとって変わられる可能性があって有望な企業だと、株クラ(株クラスター)の中では去年から話題でした。
これらの情報ソースから定期的にリサーチしていくと、日本株よりも多くの情報が集めることができますので、TwitterとYouTubeはおすすめです。
出口戦略について考える
それと、出口戦略についてですが、基本的には長期投資というスタンスで保有するというルールではありますが、『いつ、何が起こるか分からない』金融の世界なので、機動力は持っておいたほうが良いと思います。
私が思う機動性というのは例えば、株価または含み益が20%を超えてきたら保有株の半分だけ決済してしまうということです。
ここで注意したいのは、株式を一気に全部売ってしまう『全降り』はしないということです。どこまで株価が伸びるか分からないから保有はしておくのですが、アウトパフォームした部分については少しリバランスするべきだと考えています。
とはいえ、積み立てNISAで運用するインデックス投信は必要になるまで取り崩す必要はありませんし、PayPay証券で買う個別企業も長期では問題ない会社だと思っていますので、『資金が必要になったタイミングで必要な額を取り崩す』という出口戦略で良いと考えています。
ちなみに、株式投資というのは美人投票なので、多くの票を獲得した企業の株価が値上がりします。
これを踏まえて、歴史を振り返ると約20年前にはドットコムバブルがあってハイテク企業に資金が集中しました。15年前には新興国株のブームがあって、中国、インド、ブラジルに拠点を持つ企業に資金が集中しました。10年前には今のGAFAMたちがどんどんと急成長して、市場の資金を飲み込んでいきました。そして2020年、またしてもハイテク企業が急成長して、金融緩和を追い風に世界経済の底上げがされようとしています。
何が言いたいかというと、その時その時で買われる株は変わるということです。柔軟に変化することが求められるということです。
資金量に応じて使う証券会社を変える
それから、投資するお金の性質によって口座を変えることをお勧めしたいと思います。
例えばNISAで運用する資金は大手の証券会社でないと口座開設ができません。例えば楽天証券やSBI証券などの大手ネット証券や昔からある野村証券や松井証券などの大手証券会社でNISA口座の開設ができます。
そして、毎月米国株を積み立てる証券会社は『端数で株式投資ができる』PayPay証券がお勧めだと思います。以下に合わせて読みたい記事を載せておきますのでぜひご覧ください。
PayPay証券の使い勝手がいいところは『個別企業の株を1,000円単位で買う』積み立て設定ができるところなのですが、毎月積み立てるということは『ドルコスト平均法』で運用することになるので、長期的に見れば損する可能性を下げられます。これを自動で行ってくれるのが良いところです。
まとめ
ということで、今回はミドルリスクミドルリターンの運用戦略について考えてきました。
この運用方法でも、もちろん積み立てNISAを活用してインデックス投資信託を買い続けて、基本的な資産形成をしていき、少しリスクを取って個別銘柄に投資をしていくという手法でした。この運用方法は売買のタイミングを見極める必要はなく愚直に積み立てておいて、資金が必要になったら少し解約していくという方法なので、トレードに頭を悩ませることはありません。
最後にこの画像をご覧ください。
NISAと米国株個別積み立てを20年やった時のシミュレーションをしています。
①毎月の追加投資額50,000円、利回り7%↓
20年間、毎月5万円を積み立てると1,200万円を投入することになりますが、最終的な運用額は2,400万円にまで成長できます。これが複利効果です。


②毎月の追加投資額80,000円、利回り7%↓
20年間、毎月8万円を積み立てていくと1,920万円を投入することになりますが、最終的な運用額は3,850万円に成長します。これが『資産運用』です。


こんな感じに資産は曲線を描く様に増えていきます。
投資をしているのですから、この様な資産増加の恩恵は受け取るべきだと思いますし、この恩恵に預かれるように毎月コツコツ積み立てていくことをお勧めしたいと思います。
次回の記事にもしますが、私の投資戦略はハイリスク・ハイリターン戦略で投資をしていますので、その記事もぜひご覧ください。
ハイリスクといっても信用取引や証拠金取引は使わず、『企業の成長性』に賭けているといった感じの投資方法で、やり方は今回の戦略とほぼ同じ方法です。
では。


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